ADHDの人ができた仕事とは?

ADHD

約20年間ヒトカラ(ひとりカラオケ)をした筆者が、今回は大人のADHDに長年苦しんだ筆者が過去に様々な仕事をした経験から、ADHDにとってどんな状況がつらいのか、ADHDができたこと・できなかったことについても書いてみます。

ADHDは他人からなかなか理解されない理由?ADHDの特徴とは?

人気歌手グループLittle Glee Monsterの芹那さんの休業理由が「ADHD(注意欠陥多動性障害)」と「双極性障害」と公表されました。一般人のADHD当事者や家族でも他人に知られたくないことを、大人気の歌手が公表することはとても勇気のいったことと思います。

筆者も20代でADHDと診断を受けたものの家族から理解されず、周囲には打ち明けられずに長年苦しんできました。ADHDの人の多くは子供の頃から集中力が途切れやすかったり、友人とうまくなじめない傾向があります。大人になるとパッと見は普通に見られるものの仕事でミスが多かったり、複数人のコミュニケーションが苦手、マルチタスクができない等、社会に出ると苦労の連続です。

ADHDは苦手なこと、興味のないことだと苦痛で長続きしません。普通の人なら苦手でも仕事ならと割り切れることもADHDはムリに続けようとすると精神的につらく時にはパニックになります。

ADHDは空気が読めないため人間関係で悩むことが多いです。特に会社員のように上司や部下にはさまれた人間関係がもっとも苦痛です。集団行動が苦手なため、組織の中で孤立しやすく耐えられなくなると「うつ」「双極性障害」「適応障害」等になります。

ADHDの人の言動は子供っぽくなりやすいところもあるのに見た目はごく普通なので、周りからは障害と認識されません。

たまにしか接しない人からはまったく気づかれないし、毎日接している人からも「空気の読めない人」「そそっかしい人」「ちょっと変わってる人」という印象を与えるだけで、発達障害とは微塵も思われません

そのため、家族や職場にADHDを打ち明けたとしても本当に理解できる人は皆無で、家族や上司に相談しても「病気を言い訳に怠けてるだけ」などと責められて更に絶望することになりがちです。(ADHDは病気ではなく生まれつきの気質(発達障害)なので周りから理解されにくく、仕事や日常生活で生きづらさを感じる場面が多々あります)

それだけADHDの特性は目に見えて分からないために世間から受け入れられにくく、いちばん理解してほしい家族からも「ただの言い訳」「怠けているだけ」と言われて深く傷つけられます

 

ADHDでありがちなのは注意欠陥の特性によるケアレスミスの連発です。

同じミスをしないようにメモを取ったとしてもメモをとったことを忘れたりします。また、話を聞きながらメモを取ることがマルチタスクに感じるADHDはどちらかにしか集中できないため、同時進行で行うと、話を聞くことよりもメモを取ることに集中してしまい、後でメモを見直したときにメモした内容の一部が理解できなくなりがちです。

ADHDの人は苦手なことだと長続きしない、疲れやすく長時間労働が苦痛、興味のない単純作業だと眠気がおそってくるため、「ズルしてる」「怠け者」扱いされることもよくあります。

ADHDは好きなことか得意なこと(嫌でないこと)なら何時間でも集中力が途切れず、長期に渡って続けることができます。得意なことにはとことんはまるので、好きなこと・得意なことを見つけて、それをストレスなくできる環境に身をおくことができれば誰よりも才能を発揮できます。

好きなことや得意なことがなくても、嫌でないことを見つけると長続きします

筆者の場合、好きなことうこと、嫌でないこと1人でのPC作業。他のことだと無気力になったり眠気がおそってきて作業効率も落ちます(普通の人なら素早くできる書類整理や家事(食器洗いと掃除)が苦痛で段取りも悪い、世間話も苦手)

過去にいろんな業種で事務員や工場の仕事に就いたものの、ADHDの特性である注意欠陥の症状はどの職場でも必ず出ました。朝がつらく常に時間ギリギリ、通勤電車・バスが苦痛、自分にとって面白味のない単純作業だと疲れやすく集中力がもたないため途中でウトウトする、普通の人なら簡単にできるマルチタスクになると優先順位がつけられずパニックになる気を付けているのにケアレスミスが多いわからないことがあっても聞くタイミングを逃して声をかけられず後から困る、といった仕事に支障が出て自己嫌悪に陥りました。(規則正しい時間やルールにしばられた場所に身をおくサラリーマン的生活リズムがつらいとだいぶ後になって気づいた)。

ADHDでも3年以上続いた仕事とは?

ADHDに苦しみながら転職を繰り返した中で、3年以上続いた仕事があります。

それは、「1人事務」と「聖歌隊」です。それぞれ続いた理由を書いてみます。

ADHDでも事務の仕事が続いた理由は?

それまで様々な業種で事務員に何度も就いたもののうまくいかず、もって半年から2年と長続きしませんでした。そんな中、唯一3年以上続いた事務仕事があります。それは1人事務。

1人事務が続いた理由は下記の通り

・仕事内容が得意なことだった雑用やマルチタスクがほとんどなかった)。

仕事の裁量権が自分にあった(上司から指示を受けることが少なく自由に仕事を任された)

仕事場が常に1人の空間だった(上司は出張が多く1日中事務所にいることが少なく、周囲の雑音に乱されずマイペースで仕事に集中できた)

残業のない短時間労働(6時間勤務)(長時間労働だと体力・集中力がもたないため、あえて正社員を選ばず時短勤務できるパートか派遣をチョイス

大勢でのコミュニケーションが不要(仕事上のコミュニケーションは1対1、お客さんとのやりとりはメールか電話

静かな空間で1人で仕事ができたことで集中でき、ケアレスミスしても上司から咎められず(大目に見てくれた)のびのびと仕事させてもらえたこと、何か困ったら相談しやすい上司だったことが長く続いた要因です。(心地良い職場環境、上司との相性が何よりも大切)

メチャカリ

ADHDでも聖歌隊の仕事が続いた理由は?

聖歌隊は常に人と接する仕事なので気を遣うものの、人と接する時間は1~4時間、会話も1対1か1対2の会話で、大人数でコミュニケーションをとる必要がなかったのでなんとかなりました。

続いた理由は下記の通り

常に優しく頼れる先輩が近くにいた

得意な業務だけ(歌を歌うこと)に集中できた

・週末のみで短時間の業務だった

失敗できない緊迫した現場で常に気を張っていたため、終わった後は倒れそうなほどに疲れました。HSP(繊細さん)でもある筆者は人混みに行くとどっと疲れるため、疲れ果てて翌日寝込むこともよくありました。それでも続けられたのは、自分の好きなことで人の役に立てることがモチベーションにつながり、優しく頼れる先輩が常にいてくれたこと、週末のみの短時間業務だったことからなんとか続けられました。

しかし、2~3年経つと頼れる先輩もどんどんいなくなり、次第に年功序列でリーダー的な立場となってからは、歌以外の責任を伴う業務を任されるようになり戸惑いました。ADHDの苦手なマルチタスクでキャパオーバーとなりギブアップしました。(歌うだけだったら続いたはず)

ADHDは生まれつきの特性なのに世間からは障害として受け入れてもらえないために、ADHD当事者は社会に出てから非常に苦労します

ADHDの人は大人になってから周りの人と感性が違うとはっきり気づくため、社会に出てからの方がより生きづらさを感じます。また、何度も注意されたりミスを責められたり、自己嫌悪からくるストレスが過度になると、うつ、双極性障害、適応障害といったものを併発することが多いです。

ADHDに理解ある人、寄り添ってくれる味方が身近に1人いるだけでもADHDの人の心は救われます

身近にADHDぽい人がいるなら大人のADHDの専門書を何冊か読んで理解を深めてあげると当事者もありがたいと感じるし、ADHDの良き理解者になります。

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図解 よくわかる大人のADHD

 
自分がADHDかもしれないという人は自分自身の理解を深めるためにも専門書やワークブックを読んでみると解決につながる手がかりが見つかると思います。ちなみに、ケアレスミスをよくする人、片付けられない人はADHDの可能性が高いです。
 

大人のADHDの認知行動療法<本人のためのワークブック>

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